♪過背金龍の魅力♪
過背金龍考察
24金への憧れ
わたしのコラム







すでに大反響を呼んでいます!!
アロワニア誌Vol.10掲載
『過背金龍のオスメス区別法』

青色の秘密・・・。
レッドケン 遠藤宏樹の見解

2002年12月発行誌


へぇ〜っ・・・1ページ目
ふぅ〜ん・・・2ページ目
う〜んっ・・・3ページ目
フムフム・・・4ページ目
なるへそ・・・5ページ目
ほほ〜っ・・・6ページ目

オスは金底で6列目まで巻きやすい!メスが藍底で上がりが鈍い!

しかしここ数年・・・、
なぁ〜んか良く似た記事が・・・(ーー;) 
藍底はメスが多く、金底がオスが多い。
6列目への発色しやすいのがオス、メスは巻きにくい。という見解が出てたけど
なんで別の人間の言葉として雑誌に載るのかなぁ〜??? 
私がこの事を話したのは2002年です。。。



 販売名 "金メダル野郎" の成長記録  
2007年2月に当社販売した過背金龍です

稀に見る、金色が極めて美しい個体で、購入後もマニア様から画像を送っていただいておりますので
どうぞ成長記録をお楽しみ下さいませヽ(^。^)ノ


・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
2007年2月販売時の画像


・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
2007年5月の画像

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
2007年7月の画像

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
 2007年9月の画像 
販売から約半年。非常に光沢の強く、しかも濃い金色が体を埋め尽くしてきております♪
販売時にエラに問題があったがこの時点では気にならないほどに回復
飼育者様の水質管理の賜物である

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
 2007年11月の画像 
ますます金色がこくなってきておりますヽ(^。^)ノ
飼育者様のお話では6列目が金粉を塗した様に発色してきているとのことですが
なかなか写真にはその様子は収められないようですが
徐々に金色が全身に転移しているようで、
最近良く見かける「徐々に剥がれていく後付け金色発色個体」とは
全く別モンですなぁ〜!!


・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
今後も画像頂き次第、更新いたしますので
金メダル野郎の成長を見てくださいヽ(^。^)ノ



過背金龍は、とりあえず大きく別けて二手おります・・・
実物でないと微妙な色彩は分かりにくいでっけどチョットちゃうんですわ・・・



体型、顔つき、金質どれもが本来の過背金龍の龍気を漂わす個体で「昔タイプ」と呼んでます。。

やたら尖った顔つきや、ややクリーム色っぽい金質でその金色の光沢が弱くかったりなどの
特長を見せている、まぁ〜どこでも見かける魚で、「流行タイプ」とでも言いまひょか・・・
基本的にこの2タイプがおまして、その中に様々な個体差があるんですわ 。
ここでまた嫌いな商業名が山ほど付いてますねん。
牛肉、畜産業界も色々な 販売名やブランドがあったりしてますけど、よう解らんことですなぁ
しかも偽装事件も日常茶飯事。。
結局「買う側が見抜いて下さい」やって・・・なんじゃそら〜(*_*)
アロワナとよう似てるんちゃうかなぁ〜?


約25センチの個体ですつるっとした光沢で
青味もしっかり出てますやろ。幼魚時期の
一つの特長とも言える色彩で将来
6,7年後もそのままの色彩で!!と
期待を込めて購入されるのでは・・・?
大変難しい選別でいろんな事が
言えますにゃケドそれはのちほど。


多くの個体に見られるんですけど背中の色が
4、5列目のウロコのリンテイに掛けてその色が
残っている場合がほとんどなんですけど
画像の個体はほとんどその色を残さんと
ウロコ1枚ごと光沢を持ってますねん。
やっぱり金の鎧をまとった様な魚が欲しいし
今後期待の持てる1匹とちゃいますやろか?





過背金龍にはレベルついてないやん・・・
いっつも物を比べて比較しようとする時って基準があるんやけども
過背金龍の場合、金質に基準を置くべきか?光沢に基準?青さ?金色の上がり具合?
なかなかコレを基準に!と言った事が難しくレベル1,2,3は数年前からつけてまへんのです。
血紅龍は「赤さ」と、明確に基準とする対象がありますんでLevelをつけてます。
でも心の中では"ハッキリ"としたレベル分けは過背金龍にもあるんでけどややこしいなるんです
例えば金質はレベル1。上がりはレベル3で光沢はレベル2とかみたいに・・・



さぁ〜『オレの1匹』見つけまひょ!!


ようやく最近雑誌でも背鰭基底鱗が
光ってないと、と言われて来てますがシリ鰭と
尾鰭の細かいウロコにも注目しんとあきま
へん。 綺麗に輪郭を持って1枚ごと
光っていて尾鰭の付け根まで鮮明に
光っている事も大切でっせぇ(^_-)
各ヒレの自切が多い種類でもあります
綺麗な弧を書いているかを注意すると一度
落ちていたのかどうかもわかります。


約2才半の50センチ個体のウロコです。
第一印象に赤みのある金色が上げられます。
リンカクもしっかりしていますが3年後も
このリンカクをしているかは難しいですね。
この個体は左の魚の"つるっ"とした
ウロコとは対照的に"ざらっ"とした
タイプで、年齢的に頭部の色が少し残ってる
けど今後消えていくニュアンスがある
流行タイプにおける 最高峰個体ですわ!!



まるで鏡のようなリンテイの艶をしてます
現在はマニアの方が大切に飼育中なん
ですけど店内販売中もお客さま口をそろえて
「うわぁ〜青いなぁ〜」と絶賛してもらって
たんです。リンテイの青さばかりに気が
いきがちなんやけども金質も深みのある
(うまく言葉で言えへんのですけど)上等の
金質で流行タイプとは全く
異なる個体ですわ!!!昔タイプの中でも
最高峰レベルで金質、光沢、上がり
どれをとってもレベル1!と言えますやろ〜(^^ゞ


過背金龍を語るにあたってこのタイプを
はずす訳にはいかん昔タイプの極上
個体で私の中で過背金龍の基本として
いる「王道」的存在なんです。
頭部の色がリンテイにほとんど入らへ
んイカツイ魚です。このタイプは左の
魚の様に鏡的な光沢は持たんとズッシリ
としたまさに鎧を纏ったウロコを持ち
古代の歴史をも、彷彿させてくれる
ような絶品銘魚ですわ
なかなかお目にかかれへんのとちゃいます

  

アロワナも飼い主に似るってあるんやでぇ〜(^^ゞ
犬なんかではよう耳にする言葉でっしゃろ。
けど私はアロワナでも感じますねん。
犬の話のように「顔つきが似てくる」という訳ではごじゃりませんが
複製魚(クローン)でもいない限り本当の答えは出まへんケド
多くの様々なお客様が居てくれはって、色んなタイプの魚を購入してくださるんですけど、
私から見てタイプの異なる魚を持って帰って頂いてるのに不思議にあの方が育てるといつも
おんなじ様な魚に成長してるなぁ〜と、感じたり、
あの方が飼われるといつも予想していた通りの魚にしてはるなぁ〜と思います。
血紅龍で実例を挙げると
稚魚を購入されて半年後に家に寄せていただき見せてもらうと非常に赤く、しかも太く発色をしていたんですね。
「コリャ楽しみですねぇ〜」と私は思うのですが
実はこの方、これまでに6匹以上の稚魚を購入していただいているんですが
いつも太い輪郭で発色してるんです!!
偶然でしょうか??
ご本人曰く「ワシは細い発色が見たいねん(^。^;)!!」と贅沢なグチをこぼされるんですが
不思議に太く発色するんです・・・。

逆の実例もありまして同じく数匹の血紅龍稚魚を購入されて、全てが
サインペンで書いたような細い発色をするお客様も居られるんです
これも偶然?? 飼育環境の微妙な差であったり何か科学的な要因はあるんでしょうが
水質、環境などで魚自体のタイプまで変わってしまう感覚を覚えることになるんです。
これは興味深い点でありまして「三つ子の魂百まで」って言葉みたいに稚魚の段階での
生育環境が後々まで影響するんでしょうかね・・・・。

それではある意味個体差というものに疑問が出てくることにもなりますねんケド
アジアアロワナはホンマに難しい魚です。
親を見たからこの稚魚は「まっ青」になる。XXX養殖場だから「青くなる」
そう言った観点からの選別はダメ〜ですよぉ〜。
後で述べますが、過背金龍の青さには「ある秘密」があります・・・。

「朱に交われば赤くなる」「あの人、付き合う人が変わって相が変わった」
「お金をぎょうさん持ってから人相も性格も変わった」とかよく聞きますわね。
アロワナにもきっとそんなんあるんちゃうかな・・・。

それから
「こんだけで買ったし大きくして高くで売ったろぅ」「飽きたら売ればいいや」
などなどは、絶対に思わんでください。ええ結果が出まへん。
好きこそ物の上手なれってね(~o~)
それはもしかすると・・・・愛情かもしれまへん・・・・


    

水槽から取り出した魚は綺麗に見えよる
過背金龍に多いんですけどね。雑誌や広告の魚はメチャ青かったりまっ金金に写っていたりと
ほんで実際魚を見てみるとそうでもないなぁ〜と思われる方もいまへんか?雑誌掲載の魚って
一瞬をとらえたもので常にその色彩で泳いではいまへん。水槽の奥に魚が行った時は青くて
手前に魚が来ると赤ムラサキやベタ金に見えたりと色んな色彩を見せてくれます。
ターコイズディスカスやネオンテトラみたいな発色とはまた違ったウロコのメカニズム
で私らにその色を見してくれてるんですねぇ。
あまりにも雑誌の魚を強くイメージしてはあきまへんで。




「餌食いがわるなったぁ〜」って、よう聞きますわ(~_~メ


私ら1日に3回、朝昼晩とメシ食いますわねぇ。食べんとまたもちまへんしね。
せやけど、アロワナもそうっでしゃろか?
産卵時にオスは数週間何も食べしまへん。人間なら死んでまいますわ(*_*)
本来それだけの期間食べなくても大丈夫な魚なわけです。チョットやり過ぎちゃいます?っていつも思いますねん。
古代魚であるアロワナは太古から生き延びて現在に至ってるわけでそんな3日、4日餌にあたらなかったら
死んでしまうような 生物でしたらとっくに絶滅してませんやろか。
そういう意味では人間なんかは永遠に生き延びるのは難しいでっしゃろな。絶滅を向かえますねんで・・・。
チョット話は変わりますけど最近ウロコの欠けてくる病気・・・。
10年程前の当店販売ビデオ:ドラゴンサンクチュアリーで少し話してますが、
最近多い様に思いますねん。細菌的なものによるのか、寄生虫、原生動物的なものによるのか
飼育環境によるものなんかイマイチ何故かがわかりまへん。
ちゅう事で治療方法も色々本に書かれてますけど信憑性に欠けるんが多いですわ。
色んな状況下でおこって共通点が無くこれが原因かな?と解かりにくい事で
コレも曖昧な意見のような感じもするんでっけど、割と「太くデブッた魚」に多いと思いまへんか?
アロワナの場合本能的に飢餓には対応できるものがあり、
そういった状況下では健康状態を良好に過ごすことが可能であるけれども
人間により必要以上に餌を与えられたアロワナは自然界における環境からは
かけ離れた肥満状態に陥り、自身では制御できない状態になって体調不良等から色々な
病気が出てきてるんちゃうかな?とも感じますねん。
人間の体も肥満になると様々な弊害がでてくるようにアロワナもそうやないかと・・・
ウロコの欠ける妙な病気、10年前ではなかったんちゃうかな?とも思います。
んなもんで、最近の飼育法の中から起こる現代病じゃないかと考え、
何らかの関係があると思います。

先ほど言った「デブった個体」にウロコの欠ける病気が多いんじゃないかなと申しましたが
確かに肥満状態でも調子のいい人間が居るみたいに、魚にもそんなんがいるんでしょうケド、
内臓等に負担がかかっていたりするように思います。
運動不足の相撲取りみたいなのはあんまり感心できしまへんね。
(本当の関取は脂肪の下に筋肉が充分付いています)
ヘビー級プロボクサーの代名詞、マイクタイソン選手みたいな方が 健康そうに見えますもんね。



さて、もぅ一つウロコの「カケ病」で気になるんがエサの質ですねん。
アロワナで一般的に良いとされているエサ。「コオロギ」「ジャンボミルワーム」 なんですけど
生産者側からすると出荷サイズになるサイクルは早い方がええに きまってます。
そのため人間には全く影響無い(ホンマはどうや解かりまへんケド)という事で入っている
鶏で使用するブロイラー肥料(大量生産のため病気予防と成長促進の目的で抗生物質が使われる)
をフスマ等に混ぜて虫の成長促進のため与えたりした物がアロワナの口に入り
アレルギー的な症状でウロコのカケを引き起こしてるんかな・・・?とも感じてますねん。
アレルギーって出る人と出ない人が居るみたいにアロワナも同様かと・・・。
10年以上前はそんな病気無かったようにも思う点からもエサも疑ってみては?。
昔の飼育とは少し変化してきた最近のアロワナ飼育とエサ。
しかしそれに合わせてアロワナは変化するハズもありまへん。
様々な雑誌に治療法など載ってますし、原因も少し述べられてますケド
チョット首をかしげたくなる内容が多いですね・・・。

一応、店での対処方法はパラザンDを規定量、水温26度で再生してくる場合が多いですね。

まぁ色々考えさせられたり、悩まされたり「おもろい魚」ですけども最初の
「エサ食い悪るなったぁ〜」はその辺も少し考えてみてもええかもしれまへんなぁ。
水質に問題があったり何かにストレスを受けていたりする場合は別でっけど
あんまり嘆かんとエサは食べへんでも心配いらんのとちゃうかなぁ〜。
40センチを超えてきて毎日多くのエサを食べているアロワナに必要な運動量を 確保するには
それこそ池クラスの大きさが必要なんかもしれまへん。
と、言う事で私の意見は「水質に問題なければエサ喰い悪なっても何ぁ〜んも心配いりまへんで・・・」
ちゅうことですねん。


    

こんな過背金龍が欲しゅうなりますねん

こんなして頭に金粉をまぶしたような奴ってあんまり居てまへんやろぅ〜?(写真ではチト解り難いなぁ)
"昔タイプ"の良さを存分に味わえる"オレの1匹"とちゃいますやろか!!
金質に深みがあってメリハリのある体色。昔タイプと流行タイプの違いを
なんとなく解ってもらえますやろかぁ(^^♪
おっと!!昔タイプはダルマ顔っちゅう事もお忘れなく!!
この個体アロワニア誌9号にて多数紹介されてますねん。



    

目タレの考察(-_-)/~~

マニアの中でも一番気になると答える方が多い点がこの目タレ・・・。
なんでなるんかな?
シルバーアロワナは99.9%目タレをしよるけどブラックアロワナはしない。
おんなじアロワナやのにね・・・。
個体差、その種によって微妙にちゃうんやろねぇ〜。

さて、
一般的に目タレの原因はアロワナ側からの
視界によるもんと考えられてるみたいで
良く雑誌等に『底にエイやエンドリがいるから』
『下がツルツルで光ってるから』『犬が居るしそれを見るし』
などなど言われてるけど、コレちゃいませぇ〜〜〜!!
10年以上前に私が書いた記事ですが
プラタパッド27号P50に掲載「レッドケンのオレの1匹」と題しての記事中にも掲載してますが

『光の入り方』『魚の平衡感覚』『ストレス』が最大の原因と考えます。
生物医学的な難しい考察をしてある本もありますが、
例えば私ら人間の癌の発生メカニズムを遺伝子レベルで考察しても
「ちんぷんかんぷん(@_@)」で解りまへんし、またそれを深く知る必要も一般人には
必要ないし、そんなに深く分かりませんので^^;
長年の飼育経験から考えた、こうしたらなりにくい。で、お話したいと思います

魚は平衡感覚は明るい方が上、暗い方を下と認識します。
水槽という内側が鏡面的で不自然な光の入り方になりやすい環境下において
魚の平衡感覚がずれてしまい、傾いて泳いでしまうという現象が出てきます。
これが最大の目ダレの原因と考えます。
その主な症状が出る環境と言うのは、
@水槽の蛍光灯を消して部屋の明かりのみが点いている時
A水中灯使用時。特に高さが低くて(300〜450)
奥行きのある(800以上)ブラック水槽使用時により顕著にその症状は現れます。
両例とも、水槽内に横からの光が入り込み、魚が明るい方が上だと感じてしまい
水槽前面に向って背を向けて泳ぎます。
餌の金魚でもその症状は現われます。
水槽の奥で真横になって泳いでいるのを見た事ありませんか?
しかし、傾いて泳ぐ魚を見た経験のある方ならお分かりと思いますが
決して腹を明るい方に向けて泳いではいませんよね。
その答えが明るい方が上だと感じる魚の本能行動なのです。
傾いて泳いでいるアロワナを良く見ていると目を下げて泳ぐ姿が確認できます。
これが目ダレの最大の原因です
常に傾く事で目が下向きにクセがつくのか
傾いて泳ぐ事自体にストレスを感じて垂れるのかは分かりませんが、
いずれにしてもこの場合『不自然な光』『ストレス』の二代要素を含んでます。

魚が傾いて泳ぐ場合、まず目タレは免れません。
処置方法としたら上部蛍光灯を増やして
上を明るくしたり水中灯を横やバックにつけたりブラック水槽の場合はバックを明るくしてやるんが効果的ですね。
魚にとって自然な環境を作ってやる事が大切!!
そこで傾きをとるのに『パロットなどの魚を入れたらいいよ』なんて言うトコもあったりしますが
「傾泳」には何の効果もありまへん。
また水槽全体を覆い隠すとええでと言うのは不自然な横からの光が入らへんため効果的です。
魚にとって光は上下を判断するのに重要な一部分であるってことスっね。
そんなんで『魚が下を見るから垂れてしまう』ちゅう考えは捨ててくだはい!!
また、ベアタンクにて飼育していていると下ばかり気にして泳ぐ魚もいます。
『下ばかり見て垂れてしまう』と、思われがちですがこの場合も『下を向くから垂れやすい』というもんでは無く
『ストレス』を感じているからだと認識してほしいですね。

『ストレス』って他にも色んなことがあげられます。
白点病や松かさ、イカリ虫にウオジラミ等の病気や
怯えて底でじっとしている等の環境の問題なんかも目タレとの因果関係を感じます。
例えば当店を例に挙げてみますがレジ台の前に水槽を置いてアロワナを入れていた時がありまして
レジの開け閉めの振動があるたびにビックとするんですね。
特に水槽なんかの場合前面からの動き(子供さんがペタペタ手を当てたり等)
など魚の視界に入っている時はそうでもないんですが背面などの見えない部分からの不意な衝撃等には
大変敏感でそういった環境にある時は底でじっとする場合が多いです。このストレスの蓄積によって
目タレも起こしやすいと言えます(エラめくれも含む)。
リビングや玄関で飼育中のマニアの方でそういった環境にある場合は、改善が必要かもしれまへんね・・・。
ちょっと曖昧かもしれまへんがストレスというものは感じやすかったり、にくかったりの個体差がある言う事はご了承ください。
他にも『強すぎる光量』『硝酸塩の蓄積』なんかもストレスを与える原因やんねぇ〜。
5才50cm魚で目タレしてなかったのに購入後二ヶ月ですっかりタレてしもた・・・。
なんて事もよくありますし大きくなってるからもう大丈夫と言うこともありまへんで。


ちょっと聞いて
なぁ〜んか・・・ 最近の雑誌の目タレの記事・・・
プラッタパット誌27号(平成12年4月発行)で
私が書いた内容と似たことが載ってますなぁ〜(;一_一)
言葉が難しくなってたり、専門用語が入ったりしてるけど結局は
レッドケンの話の『二番煎じ』って感〜じ(-。-)y-゜゜゜







店内産卵ペア
アロワナ在庫ページから移転させました




2002年2月3日店内、1800水槽にて産卵をしたペアです。目の前で見ていたにもかかわらず産んでくれました(^^ゞ
毎日の観察で”今日産みよるでぇ”と座り込んで待った甲斐があり神秘的なシーンが見れましてん!!
アクアリストとして繁殖を最終到達点と考えるマニアも多いんではないでしょうか・・・
【写真】左からオス5才魚。メス4才魚。
産卵シーンはデジタルビデオカメラからのものになりますので少し画質悪いです。
約30個位を産卵しました。まさに「アッ!!(゚.゚)と言う間に産み終わりますねん。」
通常、飼育していて見られない産卵瞬間の魚の動き・・・体を少し「への字」にさせてブルブルっと体を震わせて
オスが精子をかける・・・生命の営みに感謝!感激!!雨なんとか・・・ですわ。(^.^)


さて、
ペアリング、産卵を是非挑戦してみたいと考えるマニアはんも多いでっしゃろなぁ〜
コレ、まだまだ未知の世界でして難しいモンですわ・・・ペアの取り方。
オスメスの区別。水質、水槽環境などなど謎ばっかり。
現地では大きな池で養殖されてる訳でっし水槽内でやろぅ!!
ちゅうのはディスカスを10センチ位のプラケースで殖やしたろぅ〜ちゅうもんで、
まずは難易度が高いことを頭に入れて欲しいっすね。
ペアのとり方は各雑誌で色々な事が書いたぁりますが、
まぁその辺は企業秘密もたぶんに含まれており各々で研究していく他ないんですわ。
当店でもオスメスの見分け方についても詳しくはやはり述べられないんですが(スンマヘン)
ある程度見極めは出来まんにゃけど、ペアは時期を逃すと『なんともならん』ことは事実です。
その後、過背金龍のオスメスの判断基準に一石を投じました。


ただ今(3月21日) この上のオスと別のメスが産卵行動をしています。
メスのおなかもいい感じに抱卵しており期待の持てる雰囲気です。
このメスを見ていただいても「オスメス区別法」にぴったりとあてはまるでしょ(^_-)-☆
なかなか産卵までは成功しても、なかなかふ化しません。
ですが毎回「ドキドキ」させてくれますねん。究極の楽しみ「繁殖」ですね(#^.^#)
今回のメスも極上個体でっしホンマ楽しみですぅ〜(^。^)y-.。o○



 5月8日撮影 

寄り添っては離れ、寄り添っては離れとしてますが・・・・。なかなか産卵しまへん(ーー;)
メスの「しりビレ」はだいぶ噛まれて欠損してまッけども、コレくらいは我慢!我慢!!
産卵の難しさを実感しています・・・・。
しかし、メスの青さには やっぱ心奪われるなぁ〜(*^_^*)

それでは また えぇ〜報告が出来ますよぅにっ(^_-)-☆


2002年2月産卵ペアが再び産卵(#^.^#)  しかしっ<`ヘ´>
 
  
2003年8月12日産卵。しかしオスとメスのタイミングが合わなかったか・・・、オスが咥卵を拒否(T_T)
卵が底に落ちたままメスはディフェンスポーズを・・・。
オスは卵にも近づいてこず、おそらく無精卵・・・。一応ザルに取り入れて観察。
今日中にカビるであろう(涙)

  
果てしなく続く繁殖への遠き道のり・・・・m(__)mです。




3度の産卵経験ペア
  

3000x900x900水槽で3度の産卵をしよったペアですねん(羨ましいぃ〜)
常にセパレーターなしで泳いでいるんですわ。これまた羨ましい2匹・・・。

左画像がオスです。大きさは60cmはある大迫力の個体でまたカッコのいい深みのある金質でダルマ顔!!
威風堂々とした昔タイプの奴です。6列目までグリグリと発色しておりホンマかっこのいい個体です。
特に6列目の発色の仕方がまるで金色のコインを差し込んだように『コロッ、コロッ』としており
見る者の心をつかんで離さないでしょう。ん〜っ、脱帽・・・。

さて右画像はメスでこれまた55cmはある個体。大きな水槽で育てればこのサイズになるんかぁ〜(+o+)っと
驚きですねん。いやいや、まいります・・・。素晴らしい・・・。
メスの発色はやはり6列目への金の上がりは鈍いですがその光沢は”つるっ”としたツヤのある青味を残した鱗です。
見分け方を読んで戴いてましたら簡単に判別出来るのではないですか?

今後の産卵報告を待ちながら、生まれたら是非欲しい1匹になるのでは・・・。


水槽サイズについて・・・。


一つアロワナ飼育の水槽サイズについて述べておきたい事があります。
本来アジアアロワナは70cm80cmになるDNAを持って生まれているものと考えます。
各雑誌にも180cm水槽は必要と書かれていますが、アジアアロワナを本来の姿として飼育したければやはり
最低3m級の水槽が必要と考えます。現地から入荷された80cm級の個体、水族館の個体
3m水槽クラスで飼育された個体。どれも息を飲むような圧倒感を感じます。
みなさんも実際飼育してみたいと感じる事でしょう。
しかし、現実問題として日本の土地事情、住宅事情ではやはり180cm水槽クラスが多い状況の中でも
少しでも本来の姿に近づけたいと考えるのは当然のことなんですがそこに無理が生じてくるように思われます。
大きな庭が無いのに松の木を買った来て鉢で育てようとしてもコレは無理な話であって
その入れ物の大きさを考えなくてはいけません。
一升の升には一升の水しか入りません。


アロワナの稚魚を購入して当初90cm水槽で飼育して35cm位までは順調だったが突然
エサ食いが落ちた等の不調の言葉をよく耳にします。
硝酸塩濃度やPHは問題ないのに何故だろうと??悩まれてるマニア様も多いようです。
大方のショップが「ろ過を強くしてみては?」と言う場合が多いようで
実際補助的にエーハイムを使ってる方も多いのでは?
私にすれば何をチンプンカンプンな事を言ゥ〜とんねん!って感じでして(^_^;)
硝酸塩等には問題ないでっせ!! 逆に強いろ過をすることでPHの降下を促進させたり
雑菌の増殖で余計調子悪なるわ。と言いたいところ・・・。
この場合の不調原因は、
その稚魚のサイズがその水槽の水量、水槽サイズのバランスが合わなくなって不調になった。
と考えるべきなんですな。
毎日ミルワーム、コオロギ等をお腹いっぱいになるまで与え換水をすれば大丈夫と考えがちですが
確かに個体が小さい間は900水槽でも個体サイズ・糞の量と水量・バクテリアのバランスが取れているんですが
成長と共にある日を境にバランスが崩れた時やはり不調になります。
そこで先ほどの例に、ろ過不足と考えろ過装置を追加したのは失敗です。
900水槽では35センチを超えた個体に毎日お腹いっぱいまで与えて飼育する事は無理に近いものがあります。
魚が摂取する餌と水量との『バランス』が取れませんのでね・・・。

ですのでここでの解決方法はその個体を180cm水槽にしてやればよいのです!!
さぁ〜コレでまたバリバリ餌を与えて快適なアロワナライフ(^v^)が訪れて来るのですが・・・
しかぁ〜し!!
注意して頂きたいのはこの180cm水槽にも限界があり、その個体が50cmを超えたあたりから
90cm水槽で経験したことと同じような症状が出てくるわけなんです。

ココでも更に大きな水槽に移動が出来るのであれば結構なんですが(^_^;)
それはなかなか難しいですよね。
そこで伝えたいのは
@アロワナのMAXサイズを狙いたいなら絶対大きな3m級水槽が必要。
A水槽サイズ&水量&餌の量に合わせた『バランスのとれた』飼育方法をするべき。
と言うことです。

アロワナの巨大化を目指し毎日気にせず、お腹いっぱいまでエサを与えて
飼育したければ3m級が必要でそれなりの設備、水量を。
無理な場合は設置可能な水槽サイズに合わせたろ過能力装置と
水量に合わせたエサの量を人間側がバランスを見て調整しなくてはいけません
雑誌では簡単に1500、1800水槽を飼育できるように書いてありますが
その大きさに合わせた飼育スタイルを取らなあかん!!ちゅう事ですねん。

年収100万円ならそれなりの生活を。年収300万円ならここまで、年収1000万円ならここまで、ちゅう具合に、
年収に合わせた生活スタイルを皆さんされてますよね。
年収100万円で高級車をローンで買って毎月15万円のローンを払っていても、いずれ途中で無理がでてきますよね。
それと同じでアロワナも水量に合わせた飼育をしましょう(^。^)





 緊張!!過背金龍X過背金龍ペア 卵の取り出し(~_~;) 
  
大きく広がった顎が卵の数を表すとともに、オスの顎が末広がり型しているのが理解できまんね・・・。
しっかりと守っています。じつはこのオス2年前にも産卵経験魚で
そのときは13日間咥えていました。しかし今回、思い切って取り出すことにしました(^^ゞ
卵を加えていた時間は正確には98時間です。



水槽にゆっくり手を入れてオスに近づきます。口の辺りを押さえて広げる訳ですがこの時
暴れない様にしんと、卵を噛み潰してしまう事があるとよく耳にしまっし・・・。

  

うまく口を開けることができました!!綺麗なピッカピカの卵(*^^)v
結構アロワナの口は痛いから手袋をして万一、離してしまったりせんようにはめてますねん(^^ゞ

  

「左画像は2003年8月7日撮影」吐き出させて直後の様子。1個だけ潰れてしまったんが右端に落ちてます・・・。
「右画像は2003年8月8日撮影」 つやつやの卵でっしゃろ(^。^)y-.。o○ 
カビたり、潰れてきたりする様子も無いし孵化してくれるんちゃうかなぁ〜 ますます期待が高まるね!!
 随時更新しまっし!!一緒に卵の変化を見てねぃ〜(*^_^*) 

  
 2003年8月9日撮影 
あかん(ーー;)あかん・・・(ーー;) カビてきよった・・・・(T_T)
こうなると10分単位で白くなってきよる・・・。 やっぱり今回も成功しませんでした・・・・。
う〜んっ<`ヘ´> 難しい・・・。しかし今回も、また得た事があるし次回への糧としてがんばりますm(__)m


飼育者は料理長です(*^_^*)


綺麗な魚、そうでない魚。アジアアロワナ、ホンマいろいろいてますね。
わたし「例えば」が好きですねんけども(笑)ここは料理で考えてみてくだはい。
とびっきりの極上ステーキ肉を買ってきて家でおいしく食べようと楽しみにしていたのに
塩をかけすぎた(ーー゛) 焼きすぎた(ーー゛)等で折角の素材をダメにしてしまった事はありませんか?
料亭でレシピを聞いて同じ素材で作ったのに家では同じ味にならない
同じような事がアロワナにも言えます
アクアリストは料理で言えばコックです。その素材のよいところを引き出すも殺すも
飼育者次第です。極上を買ったから安心。安物だから「アカン」って事もないですよ。
しかしその飼育レシピもお店や雑誌によってまちまちであるのが現状です。
どれが正しいとかはなんとも言えまへんがその料理店なりのやり方もあるでしょうし
ですからこれから始めようと考えておられる方は信用できるお店を見つけることが大切ですし
そして何よりも、あなたの魚への愛情が最も大切な事ではないでしょうかね・・・。
料理も作る楽しさがあるように魚も育てる楽しさを味わってみませんか?
しかし好みの理想が高く、味にもうるさいのなら、やはり成魚になっている仕上がった個体を
購入することもある意味お勧めします。
コックじゃなく、グルメってとこですね(^^♪



 平成16年8月12日 新ペア産卵 

今回産卵したメス個体です

↓  ↓


今回咥卵したオス個体です

↓  ↓


今回は絶対に成功させたくてフラッシュ等でのストレスを与えたくなく画像がなくすんまへん(^_^;)
咥卵から1週間経過し、ややオスの口が小さくなってきたので止む無く取り出しました
個数は12個咥えており取り出し時に1個潰れました



取り出し後、不思議に5個の卵はみるみるうちに白くカビて来てしまいました(20日午後1時)
とりあえず、6個をザルに取り入れ様子を見ることにしましたが
21日午後2時には全てカビてしまい今回も成功しませんでした
またまた続く繁殖への遠き道のり・・・。


 平成17年10月29日午後1時30分 上記ペアが店内で2度目の産卵!! 

 アロワナ在庫ページで至高のペアといってる個体です 




 約1ヶ月間ほど仲良く泳いでいた2匹でした 
メスのお腹も順調に膨らんでおり近いうち産むな。と思てましたら本日の朝
メスの肛門付近が産卵直前の合図「卵が下がり鱗が浮いた状態」になっており
店を開けずにカメラをセット。マン悪くテープが1本しかなく(^。^;)
産卵シーンを撮り損ねたらイカンと思いまだ2,3時間は産まないだろうと問い合わせメールに返信してから
水槽を見に行ったら、あちゃぁ〜(+o+)!? 産んだ後でした(^_^;)
まぁ〜そんなもんですが、同ペアでの2度目の産卵ですので今後の展開を期待してみます♪





・・・・・・・・・・ 11月6日開店前に採卵することに! ・・・・・・・・・・



若干口が小さくなった感じを受け8日間経過で受精していれば血管は出ているはず 
と考え採卵することに。
取り出し方法は毎回そうですが麻酔は使わずゆっくりオスを触り口を掴んで広げて
下向けにして吐き出さします
意外と卵を守ろうとする意識は強いため過去3度、驚いて食べてしまったことはありません
その後、ゆっくり慎重に吐き出させた卵は約18個でした。(やはり少し食べていた模様)
しかしその卵に血管が出ている様子は無く吐き出させて落ちた卵を見てガックリ・・・。
無精卵と判断できますね(-_-;)


 がっかりしていたら落ちた卵をオスが再び咥卵(+o+)!? 
オスは8日間守っていた為か口が開きにくい感じでしたが吸い込むようにしてドンドン咥えてゆきました
そのため取り出した卵は4個でしたが、1個は見る見る間にカビが・・・。


 残りの再び咥えた卵にモチロン孵化の望みは持っていませんが、
そのオスの姿を見ていると取り出したことに少し心痛む感じを覚えました
今回も成功しなかった繁殖への道。他サイト「山陰龍魚会」様のお言葉をお借りしますと「ドラゴンへの道」ですな(^_^;)
やはり難しく困難です。プロショップとして、またアクアリストの最終到達点を目指すものにとって
今回は成功させたかったですが残念な結果となりました。
数多くの応援メッセージをいただきましたお客様にこの場を借りて御礼申し上げます
ありがとうございました
またこのページで産卵報告が出来るように頑張ります!!





また少しずつでっけど更新していきますんで見に来てくだはいな。
血紅龍コラムは「遠藤宏樹の"多事争論"」へどうぞ(^.^)

おおきに。また来ておくんなはれやぁ〜


トップページに戻る